
はじめまして。
不破美津子と申します。
ほんの数年前——私の家族に実際に起きたことです。
あの頃の私は、息を吸うたびに不安でした。
夜中に目が覚めては、暗闇の中で「このまま家族がバラバラになってしまうんじゃないか」と、涙をこらえていました。
こんなにも穏やかな今が来るとは、あの頃には到底信じられなかった。
でも、あの苦しさがあったからこそ、今の私はここにいます。
すこしだけ、私のことをお話しさせてください。
私が生まれたのは、岐阜市です。
小さい頃から、人の顔を見るのが怖かった。授業中に先生に当てられるだけで、全身が震えるような子どもでした。
我が家には、精神障害を抱えた叔母がいました。
入退院を繰り返すその叔母を、幼い私はうまく受け入れることができなかった。
叔母がそばにいると、なぜかイライラして、冷たくしてしまう。
そんな自分が嫌いで嫌いで、でも変えられなかった。
両親はいつも仕事で家を空けていました。
朝早く出かけ、夜遅く帰ってくる。一緒に遊んだ記憶が、ほとんどない。
たまに聞こえてくる両親のケンカの声が、子ども心に刺さりました。
いつもよその家庭を見ては、羨ましくて胸がチクッとした。
なかでも一番恐ろしかったのは、お母さんがいなくなることでした。
働くお母さんを見るたびに、手を煩わせてはいけない、助けになれなければ——そんな気持ちで、いつもギュッと胸を縮めていました。
不安を紛らわすため、私はいつも空想の世界に逃げ込んでいました。
でも心の奥には、ずっとこんな声がしていた。
「私だけが、みんなと違う」「不安なのは、私だけ」
2歳年下のいとこがいました。
姉妹のように育ち、いつも一緒でした。
そのいとこが、ある日——自ら、命を絶ちました。
知らせを受けた瞬間のことは、今でもうまく思い出せません。
記憶がぷつりと途切れているんです。
それほどの衝撃でした。
この経験から、「心の病気こそが、人生で最も恐ろしいもの」という思いが、深く刻み込まれました。
それから年月が流れ、私は結婚し、2人の子どもを授かりました。
子どもたちは今、それぞれに家族を持ち、穏やかに暮らしています。
でも数年前——息子の心が、壊れそうになりました。
「あのときのいとこと同じことが起きたら……」
気づけば私は、眠れない夜を何度も過ごしていました。
誰にも打ち明けられず、何をすればいいかもわからず、ただただ孤独の中で、限界に近づいていました。
そんなとき、あるカウンセラーの先生との出会いがありました。
先生のもとで心理学を学び、「息子のカウンセラーになろう」と決意しました。
怒りのコントロールを学び、認定カウンセラーの資格も取りました。
でも——息子は、私に心を開いてくれなかった。
どれだけ知識を身につけても、息子との距離は縮まらない。どう接したらいいかも、わからない。

何もできないまま、時間だけが過ぎていきました。
そんな私の前に、あるコーチが現れ、「自己受容」という言葉に初めて出会いました。
そして——先ほど読んでいただいた、息子の「事件」が起きたのです。
その日は、私の誕生日でした。
誕生日に、私はある気づきを得ました。
それは、私の人生を根底からひっくり返すような気づきでした。
人生のターニングポイントだった、と今は思います。
そして後になって気づくのですが、それは私への最高の誕生日プレゼントだったのです。
それは、変わらなければいけないのは息子ではなく〝私自身〟だったのです。
私はずっと、息子を変えようとしていた。
「息子が良くなれば、私は安心できる」そう信じていたのです。
病気が治れば、勉強ができるようになれば、友達とうまくやれれば……。息子の変化だけを望み、その度に一喜一憂していました。
でも、どれだけ息子を変えようとしても、不安は消えなかった。
そしてようやく気づいたのです。本当に変わる必要があったのは、息子ではなく、私自身だったんだと。
不思議なことに、この頃から「必要なときに、必要な人が現れる」ことが続きました。
ヒプノセラピストのマイコエル先生もそのひとりです。
催眠療法のことなどまったく知らなかったのに、お名前を聞いた瞬間に「この人に会いたい」と直感が働きました。
その感覚のままに飛び込み、ヒプノセラピー(催眠療法)を学び、潜在意識の世界へと踏み込んでいきました。

そしてもうひとり——心理士で僧侶、作家でもある、稲津秀樹さんとの出会いが、私の人生を決定的に変えました。
ヒデさんに出会わなければ、今の私はいない。
そう断言できます。それまで学んできたことすべての集大成が、初期仏教の教えでした。
ヒデさんから学んだ「自己受容」と「観念の法則」が、今の私の土台になっています。
その教えの中で、私はようやく気がついたのです——「不安をなくしたい!」「安心を手に入れたい!」という、その思いそのものが、自分を苦しめていたことに。安心は息子が変わって初めて手に入るものだと、ずっと勘違いしていた。
でも本当は、安心は最初から、自分の内側にあったのです。
気づいた瞬間から、じわじわと、重さがほどけていきました。
おかげで今は、とても穏やかな日々を送っています。
数年前があまりにも遠く、夢の中のことのようです。
こんな日々を送れているのは、出会ってくれた方々のおかげ。感謝しかありません。
だからこそ、あなたに伝えたいのです。
今、不安や恐怖に押しつぶされそうになっている方へ——
大丈夫です。
あなたが弱いんじゃない。
あなたがダメなんじゃない。
ただ、まだ気づいていないだけなのです。
そのことを、あなたに知ってほしい。
もし少しでも「もっと話を聞いてみたい」と思ってくださったなら——
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不安との向き合い方、自己受容の実践、そして心が軽くなるためのヒントを、私自身の言葉でお伝えしています。
読んでくださった方から「涙が止まらなかった」「ひとりじゃないと思えた」という声をいただくたびに、届けてよかった、と胸が温かくなります。
あなたもよろしければ読んでみてくださいね。